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Knowledge

知っていたら自慢できる! イルミネーションショーの舞台裏

多くの人が恋人や家族とゆったり眺めるイルミネーションショー。

幻想的な世界についうっとりしてしまう人も多いはず。

みなさんは、そんな美しいイルミネーションショーが綺麗な光を放つまでに、どんな人たちが、どのようなプロセスで、どんな大変な作業を行っているかを想像したことはあるでしょうか?

今回は、意外と知ることのないイルミネーションショーの舞台裏の秘密を紹介します。そこには、長い年月をかけた技術者たちの多くの苦労が隠されています。

まずは設計とデザインから

イルミネーションショーの現場は、まず設計とデザインから始まります。家を建てることに例えるなら、間取り図を作成する作業にあたります。

どの木や建物に、どのイルミネーションを飾るのかという単純なことだけでなく、屋内なのか屋外なのか、屋外であればその土地の気候・天気などにも気を配りながら決める必要があります。

もちろんビューポイントからどのように見えるのかもとても重要です。実際に現地に足を運び、現場を確認してから設計・デザインを行います。

イルミネーションは発光経路であるチャンネルをそれぞれ決める必要があるため、どのチャンネルでどのイルミネーションを点灯・消灯させるかを制御するための回路図を作成します。

演出の肝となるプログラミング

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イルミネーションショーは、あらゆるイベントのコンセプトに合わせて、設計されていなければなりません。

プログラマーはそのイベントの主催者からヒアリングし、コンテンツのイメージに合うよう照明・音響効果を駆使したプログラムを構築します。

音楽のリズムや、曲の盛り上がりと連動したカラフルで楽しげなショーもあれば、しっとりとしたムーディーなもの、幻想的な演出がなされたショーなど、様々なパターンのプログラミングを必要とします。

イルミネーションの施工

設計、プログラミングが終れば、いよいよ現場にてイルミネーションの設置作業です。施工を行う施設は、昼間は営業をしている場合が多いため、閉店後の夜間に作業を行うことの方が多いです。

また、イルミネーションの需要が高いのはやはり冬。施工業者にとっては、寒い季節の夜に行う設置作業は過酷な環境でもあります。

さらに、この工程では、イルミネーションの電源や、信号を送るためのケーブルを設置した配線が、きちんと設計通りにつながっているか確認作業が入ります。大規模なイベントでは、チャンネル数が多いため、確認作業だけで2日ほどかかることも珍しくありません。

いよいよショーのスタート!

全ての作業が完了したイルミネーションに、パソコンまたはSDカードに保存されたプログラムから信号が送られることによって、ショーが始まります。
プログラムにはあらかじめショーを始める日時などを指定することもできるので、操作する人がいなくても自動的にイルミネーションが進行していきます。

まとめ

イルミネーションショーがどのように作られているのか、その流れを簡単に解説しましたが、もちろんここには書ききれない程の工程と作業があります。

設置に携わった人々の努力と工夫、年単位の長い年月にも及ぶ企画と施工工程があるからこそ、美しいイルミネーションを快適に楽しむことができます。今後、ほんの少しでもそういった舞台裏があることを想像しながらイルミネーションを見てみると、より一層美しく、輝いて見えるかもしれません!

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