山陰最大級の池泉回遊式日本庭園「由志園」にて、「夏夜のライトアップ「KWAIDAN　八雲が見た神霊の世界」」が2023年8月11日(金)～2023年8月20日(日)まで開催され、好評のうちに幕を閉じました。

小泉八雲の「怪談」をテーマにした幻想的なイルミネーション

約１万２千坪もの広大な敷地に出雲の風景を模した池泉廻遊式日本庭園「由志園」では、由志園が光と霧に包まれるイベント「八雲の庭園」が開催されています。そのイベントの中で8月11日(金)～8月20日(日)の期間限定で、小泉八雲の「怪談」をテーマにした日本庭園のライトアップイベントが行われました。

ラフカディオ・ハーン（小泉八雲）が出版した『怪談』に収められている「耳なし芳一」「雪女」「むじな」などといった怪談をテーマにしたイルミネーションが庭園の各所に配され、幻想的な雰囲気が訪れた来場者を神霊の世界に誘います。日本庭園と怪談という一風変わった取り合わせのイルミネーションは、小泉八雲が一時期居を構えていたと言われる松江ならでは。夜の日本庭園を幻想的に彩るイルミネーションには多くの来場者が訪れ、連日にぎわいを見せました。

夏の陽射しさえ気持ち良く　全長500mの『霧の苑路』

「夏夜のライトアップ「KWAIDAN　八雲が見た神霊の世界」」は、残念ながら大好評のうちにすでに開催期間を終了していますが、霧の涼風ミストで日本庭園に広がる雲海が楽しめるイベント「八雲の庭園」は10月13日(金)まで開催中です。

今年はエリアを拡大して園内5か所に約1000個のノズルが設置され、全長500mに渡って「霧の苑路」が楽しめます。涼風ミストは気化熱の作用で周辺温度を2～3度下げる効果があり、真夏の暑い陽射しの中でも涼しく散策することができます。さらに条件が合えば、霧の間から射し込む美しい光芒を見ることができるかもしれません。

その他にも涼しげな水流の竜渓滝や色とりどりの約300もの風鈴の音色が響く風鈴の小径など、涼を感じる見どころがそこかしこに。散策のひとやすみに、茶房「一望」で季節限定の夏のスイーツが味わえるのも楽しみの一つです。

この夏、島根県・大根島に立ち寄る機会がある方はぜひ由志園を訪れて、霧をまとった日本庭園の一味違う美しさを堪能してみてはいかがでしょうか？