クリスマスの日本への経済効果が凄い?!
12月の一大イベントと言えばクリスマス。
日本では明治ごろから始まったとされるクリスマスは、昨今の商業的に最も重要な催しの一つになっています。
クリスマスイブとクリスマス当日をあわせた2日間が、日本経済にどれほどの影響を与えているかご存知でしょうか?
すっかり日本文化にも認知・定着したクリスマスが、日本経済にもたらす効果についてご紹介いたします。
クリスマスの経済効果はどのくらい?
一般社団法人日本記念日協会の発表によると、現在日本のクリスマスにおける経済効果はなんと約7,000億円といわれています。
7,000億円は、2020年東京オリンピックの当初予算と同じ額という、莫大な経済効果に驚かされます。
実は2005年ごろまでは、日本に与える経済効果は1兆円を超えていました。
しかし金融危機などの経済問題の影響で、近年は現在の金額にまで落ち込みました。
それでもハロウィンやバレンタインデーなど年間を通じた各種イベントの中でも、クリスマスは群を抜いた経済効果があるため、各種小売業・サービス業はこぞってクリスマス商戦に力を入れているのです。
ハロウィンを圧倒的に上回るクリスマスの経済効果
実際、クリスマスの経済効果はハロウィンやバレンタインデーと比べて、どれだけの差があるのでしょうか?
毎年、新作のチョコレートの発表やイベントで賑わうバレンタインの経済効果は、約1,300億円前後と言われています。
近年、主に都市部の繁華街やテーマパーク、小売店などで盛り上がりをみせているハロウィンの経済効果も、バレンタインと同じく約1,300億円といわれています。
ハロウィンはここ数年で急成長している市場で、今後もさらに成長していく市場とみられていますが、約7,000億円にのぼるクリスマスとの差を縮めるのは長い時間がかかりそうです。
クリスマスの莫大な経済効果の要因
クリスマスが約7,000億円という莫大な経済効果を生み出している要因を調べてみました。
どれもクリスマスの定番ですが、具体的にどんな影響があるのでしょうか?
クリスマスイルミネーション
クリスマスといえばイルミネーションの装飾が街中に施され、雰囲気を盛り上げてくれます。さらに大規模なイルミネーションイベントになると数万人の集客効果があり、会場周辺の小売店や飲食店への集客アップにも繋がっています。
また、近年は全国各地でもイルミネーションイベントが開催され、多くの人々が足を運ぶことで観光面での経済効果も期待されています。
クリスマスツリーやクリスマス飾り
クリスマス時期になると商業施設や個人宅で飾られる、クリスマスツリーやリース、クリスマス飾りも毎年大きな経済効果を生み出しています。
最近では個人宅でも家や庭全体をイルミネーションや飾りで装飾する方も増えつつあり、今後ますます拡大が期待されています。
クリスマスプレゼント
家族や親戚、恋人に贈るクリスマスプレゼントもクリスマスの経済効果に影響を与えている大きな要因です。
12月は小売店がクリスマスや年末年始に向けてさまざまな販売施策を打ち出すことに加え、一般企業ではボーナスの時期ということもあって消費の拡大が一年間で最も期待されています。
クリスマスディナー
クリスマスは家でゆっくり楽しみたいという方も多く、スーパーやコンビニ、ファストフード店ではチキンやオードブルなどのさまざまなクリスマス用の料理が販売され、その経済効果はお正月料理よりも高いといわれています。
クリスマスケーキも洋菓子店を中心に大きく売り上げを伸ばし、お店によっては通常時の約25倍の売り上げにもなるそうです。
さらに、家で過ごさない方もクリスマスディナー用の特別メニューが用意されているレストランやホテルなどに足を運ぶ人も多く、総合的にクリスマスの経済効果に大きな影響を与えています。
クリスマスに宿泊旅行
クリスマスは旅行に出かけて宿泊先で過ごすという方も多くいらっしゃいます。
現在は旅行会社がクリスマスディナー付きプランや、イルミネーションが見える宿泊プランなど、さまざまなクリスマス向けのプランを提供し毎年予約が殺到しています。
さらに年末ということで、1年間頑張った自分へのご褒美としてイベント自体を家族や友達と盛大に楽しんでいる方も多くみられます。
このようにさまざまな要因が重なり、クリスマスは膨大な経済効果を生み出しています。
約7,000億円という数字は、多くの人々がクリスマスを楽しんでいる証なのかもしれませんね。