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サンタクロースはどこから来たの? 歴史や由来について

冬の醍醐味といえば華麗なイルミネーションですが、楽しい「クリスマス」という大きなイベントがありますよね。
「サンタクロースって誰?」「サンタさんは本当にいるの?」「どうしてプレゼントをくれるの?」「なんでトナカイに乗っているの?」などの質問を子どもたちからされることもあるでしょう。
そして、大人になった今でも歴史や背景について詳しくは知らないという方も多いのではないのではないでしょうか?

そこで今回は、サンタクロースの歴史や由来、成り立ちについて解説していきます。

サンタクロースにはモデルがいた?

サンタクロースのモデルには諸説ありますが、270年頃に存在したギリシャの司教である「聖ニコラウス」ともいわれています。
ニコラウスは裕福な家庭に生まれ、現在のトルコ南岸のある小さな古代都市で、その富を貧しい人々に分け与え、特に親のいない子供を助けるなど優しさに満ちていたようです。

ある日、ニコラウスは、貧しさのために3人の娘を売らなければならない一家がいることを知り、夜中にその姉妹が住んでいる家を訪ね、煙突から金貨を3枚投げました。
金貨は暖炉の上の靴下に落ち、この金貨のおかげで一家はバラバラにならず、みんな一緒に暮らせるようになったというお話です。

これがサンタクロースが夜中に家に入り、靴下の中にプレゼントを入れるという風習の始まりとなったといわれています。
ニコラウスが3枚の金貨を投げ入れた話は、子供を守る聖人の伝説としてヨーロッパに伝わりました。
そして、この風習がヨーロッパからアメリカに伝わると「セント・ニコラウス」が「サンタクロース」に英語化され、サンタクロースの伝説として広く知られるようになったとされています。

プレゼントを贈る習慣は実は12月6日だった?!

ヨーロッパでは、聖ニコラウスにちなんで命日である12月6日の前日に、聖ニコラウスに変装して子どもたちにプレゼントを贈る習慣が広まりました。
現在、プレゼントを贈る習慣が12月6日ではなく12月24日または25日になったのは、16世紀の宗教革命が原因とされています。
その宗教革命では、聖書に書かれていない聖人を崇めることが禁止され、聖ニコラウスも否定されました。

そこで、キリストへの信仰を向けるためにクリスマスにプレゼントを贈るようになったといわれています。
ヨーロッパの一部の国では、今でも12月5日にプレゼントを交換し12月6日の祭日を盛大に祝う習慣が現在も残っているところもあります。

また、聖ニコラウスの故郷とされるトルコには、「聖ニコラウス教会」が存在しています。
世界中からキリスト教徒が中心に訪れる観光地として知られていて、その周辺にはサンタクロースグッズが買えるお土産物屋さんも多数あります。

サンタクロースの赤い服やソリの由来は?

サンタクロースは、白、青、緑、紫などの様々な色の衣装で描かれていました。
ではなぜ、サンタクロースの服が赤で定着したかというと、聖ニコラウスが着ていた神官服が赤だったから、という説が濃厚とみられているようです。

サンタクロースがトナカイの引くソリに乗っているのにも諸説ありますが、昔出版された本に由来するという説が有力です。
19世紀の神学者、クレメント・クラーク・ムーアが「聖ニコラウスの訪問」という絵本を描いたのですが、その中でサンタクロースが乗ったソリを8頭のトナカイが引いて空を飛んでいました。
その描写が世界中に広まっていったといわれています。

日本では、明治の初めに子供向けに「三太九郎」という本が出版され、ロバと歩いている髭の長い三太九郎という老人がクリスマスの夜にプレゼントを持って現れることが描かれたのが始まりとされています。

サンタクロースは現代にも実在する!

現在はグリーンランド国際サンタクロース協会というものがあり、そこでは「公認サンタクロース」という制度が設けられています。
公認サンタクロースは世界各地に存在し、日本でも活動を行っている方がいらっしゃいます。

活動はボランティアで行われていて、クリスマスを家で過ごせない子どもたちのために福祉施設や小児病棟を訪問したり、毎年7月に開催される「世界サンタクロース会議」に自宅からサンタクロースの衣装を着て参加したりしているそうです。
ちなみに、公認サンタクロースになるためには、一定の条件を満たして資格試験に合格する必要があります。

クリスマスはサンタクロースの話で盛り上がろう

サンタクロースは現代にも実在する
このように、私たちが子どもの頃から親しんできたサンタクロースには由来や成り立ちがあるのです。
クリスマスに家族や恋人・友達同士でパーティーを開きながらサンタクロースのお話をすれば、気分もきっと盛り上がるはずですよ!

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