LEDライトが「ネイルアート」にも使用されている?

LEDライトは、省電力・長寿命のライトとしてイルミネーションをはじめ様々な場面で活用されています。
例えば食品陳列棚や、絵画・工芸品などの近くで使用されるライトとして活躍していることも多いですね。
そんなLEDライトですが、実は「ネイルアート」にも使用されているのはご存知でしょうか?
ライトでネイルを固める「ジェルネイル」とは?
LEDライトは、ネイルアートの中での「ジェルネイル」というものに使用されています。
ジェルネイルとは、ライトを使ってジェルを固める(硬化)ネイルになります。マニキュアと違って自然乾燥ではなく、ジェルを塗ってライトで固めるのです。
ジェルネイルが人気の理由は、ライトを使用することで固める時間が短くなり、仕上がりもきれいで豊富なデザインやアレンジを施せるところにあります。
仕組みとしては、ジェルの材料がライトの光で化学反応を起こして硬化するのですが、どんなライトでも固まるわけではありません。
ライトの光の種類や使用する材料などによって硬化の仕方が異なります。
「ジェルネイル」に使用されるライトの種類
ジェルネイルを硬化させるには主に「UV」、そして「LED」の光を使用します。
これらは「光の色」を意味する波長によって光の呼び方が分けられており、UVが紫外線(365nm~400nm)なのに対し、ジェルネイルに使用されるLEDは一般的に可視光線(400nm~800nm)になります。
ジェルネイルでは使われるジェルによって硬化する波長が決まっていて、「UVライト」「LEDライト」、そしてUVとLEDの魅力を兼ね備えた「CCFLライト」が主に使われています。
UVライトでの硬化
UVライトはジェルの硬化速度が約2分程度で、ライトの寿命は約半年ほどになります。両手、両足同時に施術ができる大型ライトでの使用に人気があります。
UVライトの主なメリットは、値段が安く、ジェルが硬化する際に爪が熱くなる「硬化熱」が出にくいことです。
また、ジェルのツヤが綺麗に仕上がるため、ネイリストの中には最後の仕上げだけはUVライトで行うという方もいらっしゃいます。じっくり固まるので、ツヤが出やすいのです。
光は紫外線になりますが、日常で浴びる紫外線の2%以下を短時間照射するため、日焼けの心配などはほとんどありません。
ただし、手が荒れている方や、紫外線に過度の反応が出る体質の場合はLEDを使用することをオススメします。
LEDライトでの硬化
LEDライトは省電力・長寿命かつ光源のパワーが強く、10秒~30秒ほどで硬化します。UVライトよりも肌への影響は少ないといわれています。
LEDライトのメリットは、硬化時間がとても短く、電球の交換が不要だという点です。1度購入したら半永久的に使用できることからトータルで考えると割安になることが多いです。
また、軽量化・小型化ができるため、省電力なハンディタイプの製品も販売されています。
CCFLライトでの硬化
CCFLライトは低消費電力で寿命が長いのが特徴です。
こちらはUVライトの一種でありながら、ほとんどライト交換の必要がない上にLEDライトに次いで短時間での硬化が可能になります。
また、CCFLライトではUV、LEDジェルともに硬化できるのがメリットですが、一部硬化しないものもあるため、使用するジェルがCCFLライトでも硬化するかどうかの確認が必要です。
自宅で手軽にできる! セルフジェルネイル用ライトも
ストーンやパーツなどを使ったおしゃれなデザインが楽しめるジェルネイルは、ネイル業界では広く認知されるようになりました。
手頃な製品も増えたため、ジェルネイル用ライトがあればネイルサロンに通わなくても綺麗なセルフネイルを自宅で楽しむことができます。
初心者の方には片手が塞がっていても使える、タイマー付きや自動点灯などの製品がオススメですのでジェルとライトの相性をチェックし、気軽に試してみるのも良いでしょう。
LEDライトは、このように美容業界でもメリットを買われて導入されています。
私たちの暮らしを支えてくれているLEDライト。今後もさまざまな意外な場面で見かけることがあるかも知れませんね!