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スポーツスタジアムを変える?! LED照明を導入するメリットとは

アスリートが厳しい練習を積んで日々進化している中、同時にアスリートが活躍する「スタジアム」も大きく進化し始めています。
その一つとして「照明」が挙げられ、最先端の照明技術は選手のパフォーマンスを引き出し、さらに現地での観戦はもちろん、テレビ観戦をも楽しめるための大事な要素になっています。

今回は、そんなスタジアムの照明技術について解説していきます。

導入が進むスタジアム照明のLED化! 置き換えるメリットは?

これまでのスタジアム照明は、「水銀灯」というものが中心でしたが、最近ではそれが「LED照明」に付け替えられ始めていて、特にプロ野球やJリーグの新設のスタジアムへの導入が進んでいます。

LEDのメリットの一つとして「省エネ」があることはよく知られていますが、そのほかにもLED照明を導入するメリットはたくさんあります。
まず、スポーツとしての1番の大きな魅力は「瞬時点灯」と「瞬時消灯」が可能な点です。

例えば、小学生の時に体育館や運動場などの照明を点灯させる際、なかなか明るくならないという経験をしたことはありませんか?
なかなか明るくならない理由は、水銀灯を使用しているためで、水銀灯は電源を付けてからおよそ15~20分待たないと明るさが最大になりません。

また、水銀灯は停電などで消灯してしまった場合、一度照明の熱が冷めてからでないと点灯することができないというデメリットがあります。
そのため、停電から復旧したあとも冷ます時間と再度明るくなる時間が必要になり、スポーツの場合は停電復旧後もしばらく中断しなければならないのですが、LED照明は瞬時に点灯することができるため、万が一の停電の状況にも対応しやすいという大きなメリットがあります。

LEDの特徴である「省エネ」と約4万時間という「長寿命」も魅力的で、照明交換などのメンテナンスが少なくて済むようになるため、従来の照明からLEDに置き換えることは特に大規模なスタジアムだと大きな利点です。

スポーツ以外のイベントでもLEDが大活躍!

LED照明の導入によって、スポーツ以外のイベントでもさまざまな照明演出が可能になりました。
瞬時点灯、消灯が可能な特徴を活かし、コンサートでステージの照明や、客席の正面だけを消すなどのことが簡単にできるようなり、フルカラー照明ではさまざまなエンターテイメント性のある演出が可能になりました。

また、これまではコンサートなどのイベントを開催する場合は主催者側が独自に演出用の照明を用意して設置する必要がありましたが、スタジアムに設置されている照明がそのままイベントでも使用することができるなら、イベント主催者側の物理的・金銭的な負担を減らすことができます。

スタジアムのLED照明導入にはデメリットも?

スタジアムのLED照明導入には実は賛否の声もあります。

例えば野球でいうと、ナイター照明にLEDが導入された球場では、選手から「ナイター練習で守りやすくなった」という声や、「捕手のサインが見やすくなりそう」と言った話も聞かれる一方で「ボールの残像が見えてしまう」「眩しすぎてボールを見失う」といった意見が寄せられています。

ボールが見えやすくなったと喜んでいる選手もいますが、眩しすぎるという理由でサングラスを着用して対応している選手もいるため、この点はまだまだ改良の余地がありそうです。

スポーツ施設の照明技術の発展に今後も期待しよう

スポーツ施設の照明技術の発展に今後も期待しよう
現在、LED照明は野球のスタジアムをはじめとして、サッカー場やゴルフ場などの様々な施設で導入され始めており、今後さらなる発展が期待されています。
スタジアムやアリーナは、それぞれの施設で照明設備や演出で付加価値を生み出し、差別化がされていくことになりそうです。

スタジアムの照明の進化によって、選手のパフォーマンスの向上はもちろん、スポーツやイベントを現地で観戦する醍醐味が増すような新たな体験ができる日が来ることを楽しみに待ちましょう!

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